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お尻歩きでボクシングの動きを覚えよう!!

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ボクシングに限らずスポーツは立って行うのが基本なので、スポーツ動作の基礎も立った状態から教わります。

ただ筋力トレーニンをパーソナル指導する時はスクワットなど立位でいきなり始めるのではなく、
仰向け➡膝立ち➡片膝立ち➡立位と段階を追って動きを指導することの方が多いです。

これは床に設置している面積が多いので安定した状態で動ける、動作に関わる関節を減らすことで動かしたい関節を意識しやすいという面があります。

スポーツでも練習前に動かしにくい箇所や動きの質を高めるためにアップで体に動作の基礎の「仕込み」ができると効果的です。

 

今回紹介するのは「お尻歩き」

スポーツ動作は日常動作の延長線上にあります。
日常良く行う「歩く」という簡単な動きですが、無意識に行っているのでその人の体の使い方の癖がでます。
この「お尻歩き」は足裏が床についていないので末端ではなく中心部の動きを覚えるのに有効な動作です。

雑にやってしまったり、何のために行っているのか理解していないと意味ないのでポイントを押さえて行いましょう。

 

もくじ

股関節の動き

運動していると「股関節」というキーワードは耳にタコができるくらい聞きますね。
そんな私も以前「股関節」をテーマにブログを書いてます

ボクシングの構えで腰を落とすときの注意点!!1つのミスが大きな違いを生む

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過去にも紹介していますが、股関節=骨盤+大腿骨です。
スクワットのように曲げる伸ばすだけでなく、内外転(足を内・外にあげる横の動き)や内外旋(内・外の回す動き)といった風に3軸で動きます。
この3軸で動くというのが大事なポイントです。
お尻歩きでは特に内外旋を意識して行います。

 

やり方は簡単
・床に座って足を延ばす。多少膝は曲がっても問題なし、

骨盤の坐骨(座ったときに床に骨が当たる場所が坐骨)に体重を乗せて、骨盤が床に対してまっすぐに立つように座る。

どうしても骨盤が後ろに寝ちゃう方はまずは骨盤を立てられるようにしましょう!!

・右の坐骨に体重を乗せるようにし両足を右側に倒す。
・右足が外に倒れる(外旋)、左足は内に倒れる(内旋)動きが出てきます。
・左のお尻が浮くので、左の腰を「クッ」と前に出す
・左足が右足を超えて前に出るので、上の動作を今度は左で繰り返す
・そうすると自然と前に進めます。

注意点
・踵で床を引き付けるようにして前に進まない事
・力まない事(体の使い方で力を入れることなく進めます)
・背骨をなるべく真っすぐにキープ

こうして歩くことで体の中心部の動きに意識を向ける、股関節の内外旋の動き、腰を「クッ」と入れる感覚、左右の坐骨に体重を乗せることで軸の形成につながってきます。

下肢と上肢のつながり

下半身の動きは上で紹介しました。
下半身の動きに意識が向いている時、上半身はどうなっていましたか?

ここで無意識に上半身の動きが出ていると最高です。
歩くとき腕は自然と振られますよね?
最近は腕が振れていない方も多いですが・・・(意識的ではなく自然に振られるのが理想です)

お尻歩きと「歩き」がついているので、この時も上半身も連動させていきましょう。

 

ポイント
片方に体重を乗せているとき、反対側の浮いている足を前に出すときに同じ側の手も前に伸ばしていきます。
浮いている側の足と肩が一緒に前に突き出すイメージです。

 

そして片方が前に押すときは、反対の腕は体の近くに引きよせていきます。
片方がしっかりと前に出ていたら、自然に反対側の方は後ろにくるハズです。
パンチを打つ時も片方の腕は前に、もう片方は体に引き寄せる。

 

ワンポイントアドバイス

手を前に出すときは腕を内側に巻き込むように伸ばし、
引き寄せる方の腕は外に回す(掌が天井へ向く)

野球でもピッチャーが投げる時は片方が伸びているときは、もう片方は引き寄せています。お尻歩きで戻る時はこの逆を行います。

 

以上がお尻歩きの解説です。

座った状態で動きを覚えたら今度は立位になります。
立位での足の内外旋は写真のようになります。

 

写真の動きは骨盤固定で足が動くパターンです。
実際の動きで多いのは足が固定されて腰が動くパターンです。

お尻歩きで意識したポイントに注意を向けながら、立位での動きを観てみると体の使い方の共通点が分かると思います。

 

こんな風に一度動きを分解して目的の動きの前段階で練習していくと上達が早くなります。
もちろん「床反力」「腹圧」なども関係してきますがこれはその次の段階。
過去のブログでも紹介していますので参考にしてください。

 

パンチで「腰を入れる」、キックで「腰を入れる」や「打っている方と反対の手が下がりやすい」「力みやすい」などもスポーツ動作だけで直そうとするのは時間がかかることが多いです。
その前に動きの基礎となる部分をピックアップして練習することで、スポーツ動作の質も良くなります。

 

ぜひスポーツの練習前に取り組んでみてください!!

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「ボクシングの基本の構えで大切な4つのこと+1」

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一言日記

1月12日は人生初の滝行に行ってきます。
どんなハプニングが待ち受けているのか楽しみです。

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