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元プロボクサーが見た「井上拓真vs那須川天心2」 ダウンを奪っても届かなかった理由

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9月27日、トヨタアリーナ東京。WBC世界バンタム級タイトルマッチ、井上拓真選手と那須川天心選手の再戦は盛り上がりましたね。

結果は3-0の判定(116-111、116-111、114-113)で井上拓真選手が勝ち、2度目の防衛に成功しました。昨年11月の初戦から307日。天心選手のリベンジはなりませんでした。

7ラウンドのダウンは見事だった

試合の山場は7ラウンドでした。拓真選手がガードを下げた一瞬に、天心選手の左ストレートが入りました。サウスポーの天心選手が、いちばん信頼している武器で取ったダウンです。そのあと拓真選手はロープ際に追い込まれ、ロープをつかんで2度目のダウンをなんとか防ぐ場面もありました。

元選手の目で見ても、あの左は本物でした。この10か月、天心選手は確実に「ボクサー」として進化していました。

それでも判定が拓真選手に傾いた理由

それでも勝ったのは拓真選手でした。理由は、12ラウンドをどう積み上げたかの差だと思います。

序盤から先に手を出していた。 1ラウンドから仕掛けていたのは拓真選手で、天心選手は様子を見る時間が長かった。
単発でもポイントになる打撃を続けた。 ジャブとショートの右アッパーを、ラウンドごとに淡々と当てていた。
ダウンのあとに立て直した。 8ラウンドは自分から前に出て、流れを渡さなかった。8ラウンド終了時点の公開採点は77-74、77-74、75-76で2-1。
最終ラウンドはカウンターに徹した。 リードを守りながら、天心選手の最後の猛攻をしのいだ。

ダウンひとつは大きな出来事です。でもボクシングは12ラウンドの総合点です。大きな一発が1回あるより、「このラウンドは自分のもの」と思わせる時間を毎回つくるほうが、ジャッジの採点に効いてきます。

採点への疑問について

試合後、天心選手は「負けた気がしない」「ボクシングのポイントの取り方が分からない」と話していました。陣営からも採点に驚いたという声が出ています。

天心選手の悔しさはよく分かります。ダウンを取った試合で負けるのは、選手にとってなかなか飲み込めないものです。ただ、ボクシングの採点はインパクトより「主導権」と「積み重ね」を見ます。キックボクシングからの転向組が最後に突き当たるのが、この感覚の違いなのかもしれません。

拓真選手の「修正力」

拓真選手は試合後、ダウンについて「気の緩みがあった。修正が必要」と振り返っていました。勝った試合で、まず自分のミスを口にする。トップに居続ける選手は、ここが本当に強いと思います。

ジムで伝えたいこと

この試合から、ジムでいつも伝えていることを改めて感じました。

一発に頼らず、毎ラウンドを取りにいく。崩れても、すぐ立て直す。

これはリングの上だけの話ではありません。トレーニングも同じで、劇的な1日より、淡々と積み上げた日々のほうが体を変えていきます。

天心選手がこの悔しさを次にどうつなげるのか。拓真選手が次にどんな防衛戦を見せてくれるのか。日本のバンタム級からはこれからも目が離せません。

 

 

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私の施設でもムーブメントを取り入れたパーソナルやクラスをしています。

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